一日に七色へ変わる清水
どんな伝承か
安積町笹川字高瀬に、昔から七色の清水と呼ばれ、一日のうちに水の色が七色に変わるという不思議で有名な清水がある。この清水は薬湯としても効き目があるとされ、近所の住人は好んで風呂の水として貰い受け、入浴に使ったともいわれる。大正時代には湯屋が一軒できて、この清水を汲んで営業し、大変な客で賑わったという。この地は応永の時代、篠川城のほぼ中央にあたる部分で、奥州管領の篠川公方も利用しただろうといわれる。清水の傍らには、鎌倉時代末期の紀年銘をもつ阿弥陀如来の板碑がある。
原典より
安積町笹川字高瀬に、昔から七色の清水と呼ばれて、一日の中に清水の色が七色に変わるという不思議で有名な清水がある。—— 郡山の伝説(郡山市教育委員会(編)・大島建彦(監修)・ふるさとの文化財調査事業・1986年(昭和61年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
郡山の伝説(郡山市教育委員会(編)・大島建彦(監修)・ふるさとの文化財調査事業・1986年(昭和61年))
『郡山の伝説』は、郡山市教育委員会が大島建彦の監修を受けて昭和六十一年に編んだ伝説集である。昭和五十九年度の「ふるさとの文化財調査事業」で調査員が市内全域から採集した伝説を中心に、郷土誌などで補った話を収め、采女伝説や坂上田村麻呂・源義家・弘法大師にまつわる話が多い。『日本伝説名彙』にならって木・石岩・水・塚・坂峠山・祠堂・家村・祭礼行事の部に分け、各話に伝承地と報告者名を添え、巻頭に監修者の解説を置く。