一夜で起き直る御供田の苗
どんな伝承か
府中市宮町の大国魂神社では、五月六日に御田植え祭りが営まれる。苗を植え終えた田の中で男の子たちが相撲をとるので、苗は踏み荒らされてしまう。ところが翌朝になると、その苗はみな真直ぐに立ち直り、整然と並んでいるという。刈り入れの頃には、めいめいが持ち寄った種々の苗が、そろって同じ穂を出したとも伝えられる。
原典より
府中市宮町の大国魂神社の御田植え祭りは、五月六日におこなわれる。—— 武蔵の伝説(大島建彦/渡辺千佳子・日本の伝説・1976年(昭和51年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
武蔵の伝説(大島建彦/渡辺千佳子・日本の伝説・1976年(昭和51年))
『武蔵の伝説』は、大島建彦と渡辺千佳子が昭和五十一年に著した伝説集である。埼玉県・東京都と神奈川県の一部にあたる旧武蔵国の伝説を、地誌・紀行・社寺縁起・区市史や『埼玉県伝説集成』などの文献と土地の口碑から集め、項目ごとに出典を添える。『日本伝説名彙』の六部門に家・村と祭礼・行事を加えた八部に分け、巻頭の「はじめに」で伝説の分類の方法を論じている。