蛙の鳴かぬ円照寺の七不思議
どんな伝承か
入間市上野田の円照寺の池にいる蛙は鳴くことがないといわれ、円照寺の七不思議のひとつに数えられる。三吉朋十『武蔵国地蔵尊風土記』が挙げる七不思議とは、境内に雑草が生えない、泉池の水が枯れない、泉池の螺貝が黄金色をしている、蛙がいても鳴かない、鰻がいるが片目である、水が濁ると数日のうちに雨が降る、境内から鉱泉が湧く、の七つである。
原典より
円照寺の池中の蛙は鳴くことがないといわれ、これは円照寺の七不思議の一つにかぞえられている。—— 埼玉県伝説集成——分類と解説 上(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
埼玉県伝説集成——分類と解説 上(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成)
『埼玉県伝説集成――分類と解説 上』は、韮塚一三郎が埼玉県内の伝説を類型ごとに集めて編んだ伝説集の上巻である。片目の魚、化かす狐や狸、松・杉などの樹木、石や岩、ダイダラ坊と山、清水・渕・池・井戸にまつわる県内各地の伝説を、郷土誌や地誌、『埼玉史談』などの文献と、地元の資料提供者や話者の報告から採って収める。各話に所在地と出典を添え、話型ごとに〈解説〉を置いて全国の類例と信仰の背景を論じ、[参考]文献を挙げる。