家康駒繋の柳と大権現尊儀の碑
どんな伝承か
鴻巣市滝馬室、荒川に架かる御成橋から東へ九町ほどの所に、家康駒繋の柳と呼ばれる古木があった。馬室十景の一つに数えられたが、明治の初めに枯れてしまい、今はその跡に「大権現尊儀」と刻んだ高さ三尺五寸、幅一尺一寸の碑が建っている。出典は藤井襄「徳川将軍の鷹狩と鴻巣御殿」(『埼玉史談』第一巻第六号)。
原典より
荒川の御成橋の東方九町のところに、家康駒繋の柳という古木があった。—— 埼玉県伝説集成——分類と解説 上(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
埼玉県伝説集成——分類と解説 上(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成)
『埼玉県伝説集成――分類と解説 上』は、韮塚一三郎が埼玉県内の伝説を類型ごとに集めて編んだ伝説集の上巻である。片目の魚、化かす狐や狸、松・杉などの樹木、石や岩、ダイダラ坊と山、清水・渕・池・井戸にまつわる県内各地の伝説を、郷土誌や地誌、『埼玉史談』などの文献と、地元の資料提供者や話者の報告から採って収める。各話に所在地と出典を添え、話型ごとに〈解説〉を置いて全国の類例と信仰の背景を論じ、[参考]文献を挙げる。