白石と大野の境の飯盛山
どんな伝承か
埼玉県秩父郡東秩父村白石にある飯盛山は、白石と大野の境にあると『新記』巻二四九に記されている。詳しい伝説は伝わっていないが、飯を盛った形に似た山を穀神の祭場として崇めたとされる飯盛山信仰は、毛呂山町大谷木や横瀬村、児玉郡神泉村など県内各地にあり、稲作をになう人々の古い信仰に由来するものと考えられている。
原典より
飯盛山は武甲山の内で、西の方にそびえる峯をいう。—— 埼玉県伝説集成——分類と解説 上(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
埼玉県伝説集成——分類と解説 上(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成)
『埼玉県伝説集成――分類と解説 上』は、韮塚一三郎が埼玉県内の伝説を類型ごとに集めて編んだ伝説集の上巻である。片目の魚、化かす狐や狸、松・杉などの樹木、石や岩、ダイダラ坊と山、清水・渕・池・井戸にまつわる県内各地の伝説を、郷土誌や地誌、『埼玉史談』などの文献と、地元の資料提供者や話者の報告から採って収める。各話に所在地と出典を添え、話型ごとに〈解説〉を置いて全国の類例と信仰の背景を論じ、[参考]文献を挙げる。