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義経が亀井六郎に掘らせた亀井

所在地埼玉県熊谷市相上亀井
年代文治年間(源義経の時代)
登場源義経、亀井六郎清重、根岸喜夫、資料提供者
出典埼玉県伝説集成——分類と解説 上

どんな伝承か

熊谷市相上の亀井は、大旱魃にも涸れない清冷な井戸として『新編武蔵風土記稿』に載る。伝えでは、源義経が従者の亀井六郎清重に命じて掘らせた井戸で、名もそれに由来し、この水を浴びれば病にかからないという。吉見神社に伝わる話では、文治のころ義経が吉見皇大神宮に参詣した際に急に病を得て、神託によって亀井六郎に井戸を掘らせ、湧いた清水を飲んでたちまち癒えたとされる。以来この霊水を亀井と呼び、一帯を亀井地区というようになった。明治初年までは方四尺ほどの一枚石に丸い穴をうがって水を汲んでいた。明和七年の弁才天の碑文には亀井六郎が地を突いて水を得たとあり、編者はこれを杖立清水の一種とみている。

原典より

亀井と呼ぶ井については『新記』に「村の東にあり、水清冷にして大旱魃といへども、涸ることなしと云、是については土人の伝説あれど、信じがたければ載せず。—— 埼玉県伝説集成——分類と解説 上(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

埼玉県伝説集成——分類と解説 上(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成)

『埼玉県伝説集成――分類と解説 上』は、韮塚一三郎が埼玉県内の伝説を類型ごとに集めて編んだ伝説集の上巻である。片目の魚、化かす狐や狸、松・杉などの樹木、石や岩、ダイダラ坊と山、清水・渕・池・井戸にまつわる県内各地の伝説を、郷土誌や地誌、『埼玉史談』などの文献と、地元の資料提供者や話者の報告から採って収める。各話に所在地と出典を添え、話型ごとに〈解説〉を置いて全国の類例と信仰の背景を論じ、[参考]文献を挙げる。

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