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山口落城と夫人が子を抱いて沈んだ児池

所在地埼玉県所沢市大字山口町屋(児池)
年代正平二十二年(一三六七)
登場山口高治、山口城主(落城の際に夫人と末子が入水)
出典埼玉県伝説集成——分類と解説 上

どんな伝承か

所沢市山口の町屋に児池、または稚子池と呼ぶ池がある。『新記』は打越の塁跡の条で、土居の外に児池があり今は町屋村に属すると記し、また農家の構えの内にある小池を児ヶ渕といい、いつの合戦か一人の童子が馬を駆けて来て誤って池に乗り入れて死んだというが確かではない、と伝える。正平二十二年九月に山口城が落ちたとき、城主高治の夫人が末子を抱いて城内の池に身を投げ、それが今ある稚子池だともいう。『入間郡誌』は落城の際に山口夫人が子を抱いて死んだとも、童子が馬を駆けて池で死んだともいうと記し、『川越地方郷土研究』は城主の子が乳母に抱かれて入水したと伝える。

原典より

町屋に児池(稚子池)と呼ぶ池がある。—— 埼玉県伝説集成——分類と解説 上(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

埼玉県伝説集成——分類と解説 上(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成)

『埼玉県伝説集成――分類と解説 上』は、韮塚一三郎が埼玉県内の伝説を類型ごとに集めて編んだ伝説集の上巻である。片目の魚、化かす狐や狸、松・杉などの樹木、石や岩、ダイダラ坊と山、清水・渕・池・井戸にまつわる県内各地の伝説を、郷土誌や地誌、『埼玉史談』などの文献と、地元の資料提供者や話者の報告から採って収める。各話に所在地と出典を添え、話型ごとに〈解説〉を置いて全国の類例と信仰の背景を論じ、[参考]文献を挙げる。

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