施餓鬼に龍燈を献じた因幡池
どんな伝承か
杉戸町下高野の永福寺の境内にある因幡池は、東西七十間、南北四十間ほどの池である。伝えによれば、明徳三年七月二十三日、寺の第三世日尊が父の因幡の罪業を消すために施餓鬼供養を営んだところ、池から龍が現れて龍燈を献じたという。
原典より
東西七○間、南北四○間、周囲二二〇間。—— 埼玉県伝説集成——分類と解説 上(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
埼玉県伝説集成——分類と解説 上(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成)
『埼玉県伝説集成――分類と解説 上』は、韮塚一三郎が埼玉県内の伝説を類型ごとに集めて編んだ伝説集の上巻である。片目の魚、化かす狐や狸、松・杉などの樹木、石や岩、ダイダラ坊と山、清水・渕・池・井戸にまつわる県内各地の伝説を、郷土誌や地誌、『埼玉史談』などの文献と、地元の資料提供者や話者の報告から採って収める。各話に所在地と出典を添え、話型ごとに〈解説〉を置いて全国の類例と信仰の背景を論じ、[参考]文献を挙げる。