きゅうりを好む竹寺の牛頭天王
どんな伝承か
竹寺は牛頭天王を祀る疫病除けの寺で、蘇民将来の伝説にちなむ茅の輪くぐりや護摩焚きが行われる。天王様はきゅうりを好むとされ、供えた後に刻んで食べると病除けになるという。毎年七月十五日の祭りには名栗の八坂神社(別名疫神神社)で花火を上げ、その音で疫病神を追い出す風習があった。村の代表が竹寺に登ってお札を受け、集落ごとに祀って餅やきゅうり、茄子を供え無病息災を祈ったと伝わる。
原典より
また天王様はきゅうりが好きなのでお供えするが、祭りのあとでこれを細かく切って食べると病気にならないという。—— 秩父・奥武蔵伝説たわむれ紀行(神山弘・1984年(昭和59年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
秩父・奥武蔵伝説たわむれ紀行(神山弘・1984年(昭和59年))
『秩父・奥武蔵伝説たわむれ紀行』は、神山弘が一九八四年に著した伝説探訪の紀行である。越辺川の流域や高麗郷、富士山のある村々、竹寺、武甲山と三峰山、宝登山、釜伏峠と粥新田峠など埼玉県西部の山村を歩き、土地の古老からの聞き書きと『新編武蔵風土記稿』などの記録を交えて、竜や大蛇、天狗、幽霊、将門などの伝説を語る。土地ごとの章に小見出しを立てた随筆体で、著者の前著『ものがたり奥武蔵』で扱わなかった土地を主にとりあげる。