曽根新田綿都美神社の開作神事の山笠
どんな伝承か
小倉南区曽根新田の綿都美神社では、五月一日(今は三日)に「開作神事」が営まれ、飾り山と幟山が出る。山笠はかつて車のない舁き山だったが、今は車付きの山車となり、飾り山には人形を据え、背景に滝や岩、花をあしらう。飾り花は柳・椿・芙蓉などで、以前は高さ二十メートルほどもあったという。夜には提燈を灯して火の山に姿を変える。囃子は擦り鉦と太鼓だけで、五十人ほどの若者が引いて回る。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
北九州市史 民俗(北九州市・北九州市史)
『北九州市史 民俗』は、北九州市が編んだ市史の民俗編である。ここに収めるのはその第三編「信仰伝承」第一章「信仰」の第二節以降で、門司・小倉・若松・八幡・戸畑の各区に伝わる聖地と忌地、神仏信仰、神事と法会、巡礼、巫者・祈禱師、信仰集団、狐憑きや犬神などの憑霊・霊異現象を記す。節ごとに地区と地名を挙げて事例を並べる編み方で、祟る石や産女石、落人の墓なども忌地の項に見える。