合馬の権現石祠と猿田彦碑
どんな伝承か
小倉南区合馬には、聖地として神聖視されているものが多い。合馬小学校付近の道路沿いにある一坪ほどの岩には小石が寄せられ、人々はこれを塚山と呼んでいる。原集落の外れにある畳半畳大の石には茶碗大の馬蹄形が陰刻されており、弘仁二年、原の権現様の祭典のとき経典を積んだ神馬が踏んでできたものとして馬蹄石と呼ばれている。麻生橋近くの山腹にある石祠は彦山権現の高住神社を勧請して建てられ、管理は麻生集落の住民が行っている。権現の石祠は瀬戸にもある。猿田彦大神の碑は合馬小学校付近、麻生の瀬戸口橋のそば、麻生舟郷、麻生どんだの四か所にあり、いずれも不浄を忌んでいる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
北九州市史 民俗(北九州市・北九州市史)
『北九州市史 民俗』は、北九州市が編んだ市史の民俗編である。ここに収めるのはその第三編「信仰伝承」第一章「信仰」の第二節以降で、門司・小倉・若松・八幡・戸畑の各区に伝わる聖地と忌地、神仏信仰、神事と法会、巡礼、巫者・祈禱師、信仰集団、狐憑きや犬神などの憑霊・霊異現象を記す。節ごとに地区と地名を挙げて事例を並べる編み方で、祟る石や産女石、落人の墓なども忌地の項に見える。