井手浦高住神社の農耕祈念と豊前坊籠り
どんな伝承か
小倉南区井手浦の高住神社では、田植え前の五月に農耕祈念祭、七月上旬に豊穣を祈る皆作籠り、九月十三日に例祭、九月(旧暦八月の初丑の日)には農耕に使う牛馬への感謝と無病息災を願う豊前坊籠りを行う。どの祭りも井手浦の全戸が弁当を持ち寄って直会をする。例祭では子供相撲が奉納されていたが、今は例祭日を一月八日に改めている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
北九州市史 民俗(北九州市・北九州市史)
『北九州市史 民俗』は、北九州市が編んだ市史の民俗編である。ここに収めるのはその第三編「信仰伝承」第一章「信仰」の第二節以降で、門司・小倉・若松・八幡・戸畑の各区に伝わる聖地と忌地、神仏信仰、神事と法会、巡礼、巫者・祈禱師、信仰集団、狐憑きや犬神などの憑霊・霊異現象を記す。節ごとに地区と地名を挙げて事例を並べる編み方で、祟る石や産女石、落人の墓なども忌地の項に見える。