合馬舟郷に残る寄祭
どんな伝承か
北九州市小倉南区合馬の寄祭は、明治のころまで春秋の年二回行われていたが、それ以後は春か秋の一回となった。散在神や、恒例の祭のない神に対して行う祭りで、神事の内容は日拝祭とほぼ同じだが、宵祭りのために神職は招かない。代わりに菅王寺の住職を招いて執り行う所もあったという。この祭りは昭和十五年ごろまでにほとんどの地区で途絶えてしまい、現在も続けているのは舟郷の一〇戸だけで、十一月の中旬に行われている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
北九州市史 民俗(北九州市・北九州市史)
『北九州市史 民俗』は、北九州市が編んだ市史の民俗編である。ここに収めるのはその第三編「信仰伝承」第一章「信仰」の第二節以降で、門司・小倉・若松・八幡・戸畑の各区に伝わる聖地と忌地、神仏信仰、神事と法会、巡礼、巫者・祈禱師、信仰集団、狐憑きや犬神などの憑霊・霊異現象を記す。節ごとに地区と地名を挙げて事例を並べる編み方で、祟る石や産女石、落人の墓なども忌地の項に見える。