若松島郷八十八か所の由来
どんな伝承か
北九州市若松区に伝わる「島郷八十八か所」(西国八十八か所)の由来。今から三九〇年ほど前、内小竹の香山彌次郎重治が庄屋退任の記念に四国へ渡り、八十八か所の霊場を遍歴して各霊場の土砂を持ち帰り、景勝の地や由緒ある場所に埋めて堂宇を建てたのが始まりという。第一札所は城主麻生氏ゆかりの芦屋山鹿の金剛寺、打ち止めは小竹の安養寺とされる。実際には百三十余の霊場があるという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
北九州市史 民俗(北九州市・北九州市史)
『北九州市史 民俗』は、北九州市が編んだ市史の民俗編である。ここに収めるのはその第三編「信仰伝承」第一章「信仰」の第二節以降で、門司・小倉・若松・八幡・戸畑の各区に伝わる聖地と忌地、神仏信仰、神事と法会、巡礼、巫者・祈禱師、信仰集団、狐憑きや犬神などの憑霊・霊異現象を記す。節ごとに地区と地名を挙げて事例を並べる編み方で、祟る石や産女石、落人の墓なども忌地の項に見える。