世襲と推薦で決まる氏子総代
どんな伝承か
氏子総代の決め方には、家で受け継ぐやり方と人を推すやり方がある。下香月では香月一帯の大地主だった久野家が代々その役を継ぎ、世話人のほうは毎年三月に入れ替わる。貫では信心が篤く人望のある者が選ばれ、合馬では隣組ごとに一人ずつ立てる。祭りの費用や社殿の修理など、神社を保つための金は氏子が出し合うが、その集め方は土地によって違い、貫と下香月は寄付を募り、天籟寺と合馬は氏子めいめいに割り当てる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
北九州市史 民俗(北九州市・北九州市史)
『北九州市史 民俗』は、北九州市が編んだ市史の民俗編である。ここに収めるのはその第三編「信仰伝承」第一章「信仰」の第二節以降で、門司・小倉・若松・八幡・戸畑の各区に伝わる聖地と忌地、神仏信仰、神事と法会、巡礼、巫者・祈禱師、信仰集団、狐憑きや犬神などの憑霊・霊異現象を記す。節ごとに地区と地名を挙げて事例を並べる編み方で、祟る石や産女石、落人の墓なども忌地の項に見える。