開墾で武器入りの瓶が出た四十塚
どんな伝承か
旧岡部町岡の山の中には、上杉と武田が戦った場所とされるところに、等しい間隔で塚が四十並んでいた。昭和四年に山を開墾し始めて塚に手をつけると、直径三尺、深さ一尺六寸ほどの瓶が出てきて、中から武器をはじめ珍しい品が数多く見つかった。ただし、なぜ塚が築かれたのか、そのいわれははっきりしていない。『郷土研究資料』第二輯に載る話である。
原典より
昭和四年から山地開墾を始め、その塚にかかった所、直径三尺深さ一尺六寸位の瓶があった。—— 埼玉県伝説集成——分類と解説 中(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
埼玉県伝説集成——分類と解説 中(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成)
『埼玉県伝説集成——分類と解説 中』は、韮塚一三郎が編んだ埼玉県の伝説集の中巻で、上中下三巻のうち歴史伝説を収める。地名・屋敷・家系・聖地・城や堤や橋・神仏・神体と宝物・偉業・事件と紛争の九章に分け、県内各地の伝説を『新篇武蔵風土記稿』などの文献と土地の人からの聞き取りによって集めている。一話ごとに所在地と出典または資料提供者を記し、同じ類型の話をまとめた後に柳田国男らの説を引く〈解説〉を置く。