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小鳥が白米を見破ったオオヅク城

所在地埼玉県入間郡越生町大字麦原(大築山)
年代伝承
登場吾那左ェ門尉憲光、太田道真、寄せ手、築城者、麓に住んだ武将
出典埼玉県伝説集成——分類と解説 中

どんな伝承か

越生町と都幾川村の境に、オオヅクヤマとも城山とも呼ばれる高さ四百五十メートルほどの山がある。昔は三つの郡の境がこの頂にあった。最初に城を築いたのは吾那左衛門尉憲光といい、太田道真が麓の小杉に住むようになると、両上杉の争いでこの城もたびたび攻防の場となった。囲まれた扇谷方の城兵は、水が十分にあると見せかけようと、運び込んだ白米で馬を洗う仕草をしたり、流れに見立てて米を撒いたりした。山内方の寄せ手は長期戦を恐れて引き揚げかけたが、番人のいない隙に白米の流れへ小鳥が群がって飛び立ったため計略が見破られ、城は落ちたという。

原典より

包囲をうけた城中(扇谷家方)では、水の貯えが十分にあるようにみせるために、城内に持ちこんだ白米で馬を洗うしぐさをし、又水の流れに似せて米を撒いて、城中に水の貯えのあることを誇示した。—— 埼玉県伝説集成——分類と解説 中(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

埼玉県伝説集成——分類と解説 中(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成)

『埼玉県伝説集成——分類と解説 中』は、韮塚一三郎が編んだ埼玉県の伝説集の中巻で、上中下三巻のうち歴史伝説を収める。地名・屋敷・家系・聖地・城や堤や橋・神仏・神体と宝物・偉業・事件と紛争の九章に分け、県内各地の伝説を『新篇武蔵風土記稿』などの文献と土地の人からの聞き取りによって集めている。一話ごとに所在地と出典または資料提供者を記し、同じ類型の話をまとめた後に柳田国男らの説を引く〈解説〉を置く。

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