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鯉と泥亀に守られ漂着した牛頭天王

所在地埼玉県久喜市栗橋(八坂神社)
年代慶長年中
登場栗橋の氏子
出典埼玉県伝説集成——分類と解説 中

どんな伝承か

久喜市栗橋(旧北葛飾郡栗橋町)の牛頭天王は、慶長年間に利根川が洪水を起こしたとき、鯉と泥亀に守られながらこの地へ流れ着いたので、ここに祀られたという。『新編武蔵風土記稿』によれば、村人が堤に上って水を防いでいると、果てしない濁流の中を鯉や泥亀が大勢で取り囲みながら、神輿らしいものが流れてきた。引き上げると元栗橋の天王の神輿であり、転覆もせずに着いたのは神の霊威だとして勧請した。それ以来、祭りの月である六月には、年寄りも子どもも鯉と泥亀を食べないという。

原典より

栗橋の牛頭天王は、慶長年中利根川の洪水の時、鯉と泥亀とに護られてここに漂着した。—— 埼玉県伝説集成——分類と解説 中(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

埼玉県伝説集成——分類と解説 中(韮塚一三郎・埼玉県伝説集成)

『埼玉県伝説集成——分類と解説 中』は、韮塚一三郎が編んだ埼玉県の伝説集の中巻で、上中下三巻のうち歴史伝説を収める。地名・屋敷・家系・聖地・城や堤や橋・神仏・神体と宝物・偉業・事件と紛争の九章に分け、県内各地の伝説を『新篇武蔵風土記稿』などの文献と土地の人からの聞き取りによって集めている。一話ごとに所在地と出典または資料提供者を記し、同じ類型の話をまとめた後に柳田国男らの説を引く〈解説〉を置く。

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