旅人に時計を見せよとせがむ子ら
どんな伝承か
見慣れない洋服の人が通ると時計を出させ、金か銀か大小かを言い当てて笑う遊びが奄美大島で流行した。五歳ほどのよちよち歩きの子まで「今何時でちか」と言って旅人について来た。大連でも中国人の子が同様の叫びをしたといい、誰がこの遊びを島まで運んだのか不明な流行の不思議として記されている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第1巻(柳田国男・定本柳田国男集)
『定本柳田国男集 第1巻』は、柳田国男の著作を集めた著作集の一巻である。椰子の実の漂着から日本人の渡来と稲作を海の道に求める論考と、海神宮考・みろくの船・根の國の話・寶貝のこと・稻の産屋などの諸篇、大正期の南島旅行に基づく『海南小記』、昭和二十六年八月の自序をもつ『島の人生』を収める。いずれも海と島を舞台に、ニライカナイや宝貝、漂着や島の復興をめぐる民俗と歴史を論じている。