蛇柳
どんな伝承か
長生郡長南町蔵持の柳谷には、一匹の大きな蛇がすんでいた。ある時この蛇は美しい女に化け、近くの大林寺の隆繁和尚を訪ねて、昔からこの蔵持にいる蛇だが、だんだん土地が開けて安心してすめなくなった、どうか仏の力で人間の仲間に入れてほしいと涙ながらに願った。和尚が正体を見せよというと、美しかった女はたちまち蛇体となり、赤い舌をのぞかせ、ものすごい形相に変わった。和尚はあわれに思って引導を渡してやると、蛇は柳谷に帰り、柳にからみついて死んだ。それが蛇柳という大木で、さながら蛇がとぐろを巻いているように見えるという。
原典より
長生郡長南町蔵持の柳谷には、一匹の大きな蛇がすんでいた。—— 房総の伝説(平野馨) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
房総の伝説(平野馨)
平野馨編『房総の伝説』を全245話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。