そこ一里
どんな伝承か
ここから何処までどのくらいあるかと里程を尋ねると、上総の人は決まって「ついそこです、一里ばかりです」と答える。そう思って歩いてみるとなかなかに遠く、一里も過ぎたと思う辺りでまた尋ねると、やはり「一里ばかりだ」という。どこまで行っても一里で目的に着かないというのは房総の吹聴であろうが、東金を中心とする地方で一里が長いのは事実らしい。「房総一覧志」にも、この辺りはすべて上総のそこ一里といって五十町にも過ぎたとある。
原典より
此處から、何處そこ迄、里程はどのくらゐありますかと尋ねると、きまつたやうに、『ついそこです、一里ばかりです。—— 日本伝説叢書 上総の巻(藤沢衛彦・日本伝説叢書・明治~昭和初期(推定)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説叢書 上総の巻(藤沢衛彦・日本伝説叢書・明治~昭和初期(推定))
藤沢衛彦編『日本伝説叢書 上総の巻』を全218話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。