高蔵観音
どんな伝承か
君津郡鎌足村(現木更津市)矢那区にある高蔵寺の正観世音菩薩は行基の作と伝わる。堂は十一間四面、八十四段の石段があり、これは行基が一日に一段ずつ築いたという言い伝えがある。上古あさばという大樹一本で堂を建てたが、後の人がこれに倣って建てたため類例を見ない質素な造りだという。像は白鳳二年に草創され、後に藤原鎌足が出生して御堂を整えたと伝える。正観世音菩薩の霊像は鎌足将軍が龍宮から採ってきた尊像ともいわれ、庭には花蕊の内に桜の一枝をつけるという車返の桜がある。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説叢書 上総の巻(藤沢衛彦・日本伝説叢書・明治~昭和初期(推定))
藤沢衛彦編『日本伝説叢書 上総の巻』を全218話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。