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盂蘭盆に鹿野山の娘が歌うあやとり歌

所在地千葉県君津市鹿野山
年代伝承
登場—
出典日本伝説叢書 上総の巻

どんな伝承か

鹿野山では七月の盂蘭盆会になると、山内の娘たちが長さ五寸ほどの竹筒に小石を入れたものを両手に持ち、これを振り鳴らしながら歌を歌ったという。歌は「あやをとるなら鹿野山においで」「鹿野の薬師はあやとり薬師」などと続き、あやとり歌、あるいはさんちょえ節とも呼ばれて、古くから山内に伝わってきたものだといわれる。音曲は面白く往古の民俗も偲ばれるが、歌詞の意を知る者はいない。あやは子の意で、子を授ける薬師にちなむ子取り歌ではないか、さんちょえは産しょえではないかとも按じられている。

原典より

七月の盂蘭盆会に、鹿野山の処女達は、長さ五寸位の竹筒に、小石を入れたものを両手に持ち、これを振り鳴らしながら歌を歌ふ。—— 日本伝説叢書 上総の巻(藤沢衛彦・日本伝説叢書・1917年(大正6年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説叢書 上総の巻(藤沢衛彦・日本伝説叢書・1917年(大正6年))

『日本伝説叢書 上総の巻』は、藤沢衛彦が大正六年に編んだ上総国の伝説集である。夷隅・長生・山武・市原・君津の五郡にわたり、地名の由来、社寺の縁起、城と武将の事跡、大蛇や狐つきの怪異、俚謡や民間の風俗を、口碑や『総国誌』などの地誌から集める。巻頭に著者の序と緒言を置き、上総国と郡の名義を説いたのち、郡ごとに町村の所在を添えた見出しで一話ずつ並べる。

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