山犬に七夜の親をした盗人厩
どんな伝承か
北安曇郡の三原には、盗人厩と呼ばれる八畳ほどの土窟があった。この穴で山犬が子を産み育てたと伝わる。馬が襲われるのを防ごうと、村人は庄屋に相談したうえで、山犬の子の七夜の親役を引き受けたという。田作りなどの肴を添えた小豆飯を炊き、俵の器に載せて巣の入口まで運び、奥へ差し入れる。残さず食べてしまえば障りはないが、食べ残しがあると気味が悪いといって、改めて供え直したと語られている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙(柳田国男・日本放送協会・昭和25年刊)
柳田国男・日本放送協会編『日本伝説名彙』を全650話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。