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飯豊山で石になった姥の清水

所在地福島県喜多方市(姥清水)
年代伝承
登場老婆
出典日本伝説名彙

どんな伝承か

耶麻郡豊川村の長尾に姥清水がある。昔、この地の修験者が飯豊山へ登ったとき、その母である老婆が、我が子が登れる山に女が参れぬはずはないと言い、この清水で二三日のあいだ水垢離をとってから後を追った。山頂に近い一ノ王権現のあたりで石に腰を下ろして休むと、下半身が石に貼りついて離れず、やがて上半身にも及んで石になってしまったという。長尾の者が登る日は、どれほど晴れていてもいくらか雨が降り、これを姥が涙雨と呼ぶ。

原典より

昔、修験者が飯豊山に登山したが、その老婆が我が子の行くのに、女とて参詣の出来ないはずはないとて、この清水で二三日水垢離をしてその跡を慕つて行つた。—— 日本伝説名彙(柳田国男(指導)・日本放送協会(編)/関敬吾・石原美子(編纂)・1949年(昭和24年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本伝説名彙(柳田国男(指導)・日本放送協会(編)/関敬吾・石原美子(編纂)・1949年(昭和24年))

『日本伝説名彙』は、柳田國男の指導のもとに日本放送協会が昭和二十四年に編んだ伝説の名彙である。全国の伝説を、その拠り所となる木・石・岩・橋・清水・淵・塚・坂・屋敷・地蔵などの地物の名ごとに集め、伝わる県郡村名を付して、郡誌・市町村誌や伝説集、民間伝承誌などの出典を括弧で示す。冒頭に柳田の「傳説のこと」を置き、木・石岩・水・塚・坂峠・祠堂の部に分けて、巻末に資料の解説と種類別索引を付す。

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