熱田に埋めたという将門の首塚
どんな伝承か
名古屋の熱田には平将門の首塚がある。京へ送られる途中の首を、この地に埋めたのだという。熱田の本宮で将門調伏の祈願が行われたとき、神輿の裾に血がついていたが、ちょうどその時に将門は相馬で討たれたと伝えられる。毎年八月八日に行われる神事も、将門討伐のならわしを今に伝えるものだという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説名彙(柳田国男(指導)・日本放送協会(編)/関敬吾・石原美子(編纂)・1949年(昭和24年))
『日本伝説名彙』は、柳田國男の指導のもとに日本放送協会が昭和二十四年に編んだ伝説の名彙である。全国の伝説を、その拠り所となる木・石・岩・橋・清水・淵・塚・坂・屋敷・地蔵などの地物の名ごとに集め、伝わる県郡村名を付して、郡誌・市町村誌や伝説集、民間伝承誌などの出典を括弧で示す。冒頭に柳田の「傳説のこと」を置き、木・石岩・水・塚・坂峠・祠堂の部に分けて、巻末に資料の解説と種類別索引を付す。