トップ熊本県の伝承小国町

私が吉さんからこの話を聞いたのは吉さんが四十七、八歳

所在地熊本県阿蘇郡小国町
年代現代
登場白石忍冬花
出典現代民話考 1 河童・天狗・神かくし
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どんな伝承か

熊本県阿蘇郡小国町の話。木挽きの吉さん夫婦が、若い頃、山で樽丸を取る仕事をしていた。谷川のそばの粗末な小屋で夕飯をすませ、寝ようと話していると、どこからともなく「ホイ、ホイ」という奇妙な小さい掛け声が聞こえ、やがて小屋の上でそれが響いて小屋がゆっさゆっさと揺れ出した。声の列が屋根の上を通っていくらしい。ヤマワロの通り道に小屋を掛けると潰されると先輩から聞いていたので、恐ろしくなり、山の神に灯明をあげて一心に経を唱え、足音の遠のくのを待った。夜が明けると早々に小屋を畳んで別の場所へ移ったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 1 河童・天狗・神かくし(松谷みよ子・現代民話考・1970年代)

松谷みよ子『現代民話考 1 河童・天狗・神かくし』を小話単位で全532話収録。河童・天狗・神かくしにまつわる現代の民話・怪異譚を全国から採集し、地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明530話・市区町村判明477話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。

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河童の通り道 一

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