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天狗と花祭りを舞った幸作

所在地愛知県北設楽郡東栄町
登場幸作、体験者(天狗と花祭りの舞を舞った少年)
出典現代民話考 1 河童・天狗・神かくし

どんな伝承か

弘化四年(1847)生まれの幸作は、生まれてすぐ母を亡くし父の手で育てられた体の弱い少年だった。十六歳の正月、山へ焚物採りに出た折、中設楽の花祭りを見物して気に入り、山中でその舞の真似をしていると、あたりが急に薄暗くなり、顔の赤い鼻の高い者と青い顔の鼻の尖った者が現れた。「花ぁ舞いえるか」と誘われた幸作は恐れず応じ、綱で作られた道を歩いて明神山の頂へ導かれ、そこで一緒に花祭りの舞を舞い、餅をふるまわれた。続けて御殿山や平山明神でも舞ったという。この話は孫の伊藤春太郎が語り伝えた。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 1 河童・天狗・神かくし(松谷みよ子・現代民話考)

『現代民話考 1 河童・天狗・神かくし』は、松谷みよ子が編んだ現代民話の資料集である。明治以降を目安に、日本民話の会の『民話の手帖』での呼びかけやアンケート、聞書で全国から寄せられた話と、郷土誌や雑誌『旅と伝説』などからの引用を、県別に話者・回答者・出典を添えて並べ、奄美・沖縄のケンムンやブナガヤにも及ぶ。目次では河童・天狗・神かくしの三章の頭にそれぞれ「考」を置き、巻末に河童の名称、天狗・神かくし年表、あとがきを掲げる。

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