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法事帰りの祖母を迷わせた上賀茂の狸

所在地京都府京都市北区
年代伝承(口承)
登場(類話)
出典現代民話考 11 狸・むじな

どんな伝承か

回答者はずっと京都の北、上賀茂に住んでいる。子どものころの昭和三十年代前半、あたりは一面の畑と田んぼで、狸は人を化かすものと誰もが信じていたという。三年前に九十三歳で亡くなった祖母も、一度だけ狸に化かされたと話していた。四十年以上前、近所で法事があった夜の帰り道、いくら歩いても家に帰り着けない。おかしいと思ってそばの家を訪ねると、自宅とはまるで違う方角にいた。別の家でわけを話すと、狸に化かされているのだと言われ、その家の人に送ってもらってようやく帰れたという。

原典より

手平の短歌の先生とこへ行ったとき遅なってしもうてのう、先生に送ってもろうたんやが、あっこらさぶしいとこでのう、ドブのはたにお地蔵さんがあったんえ、そのお地蔵さんの一寸向うにうどんて書いた赤いちょうちんがつっちゃあって、そ…—— 現代民話考 11 狸・むじな(松谷みよ子・現代民話考・1995年(平成7年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 11 狸・むじな(松谷みよ子・現代民話考・1995年(平成7年))

『現代民話考 11 狸・むじな』は、松谷みよ子が一九九五年(平成七年)に編んだ現代民話の資料集である。明治から現代までに各地で語られた狸・むじなの話を、聞き書き、読者の回答、郷土誌や民話集、新聞記事から集める。狸火、腹つづみ、音まね、いたずら、化かし、たたり、人助け、戦争にいった狸、今の暮しなど十二の部に分け、話例ごとに本文と類話の「分布」を添え、巻頭に序文と前文、巻末にあとがきを置く。

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