トップ > 群馬県の伝承 > みなかみ町

あまよび山を一週間さまよった若者

所在地群馬県利根郡みなかみ町藤原(あまよび山)
年代伝承(口承)
登場小野ツユ、むじなを退治した女
出典現代民話考 11 狸・むじな

どんな伝承か

話者の知る六十七歳ほどの老人が、十八、九のころ縁側で日なたぼっこをしていて、むじなに取り憑かれた。昼寝をしていたはずが裸足のまま動き出し、学校の向こうのあまよび山へ入り込んで、一週間ほど山じゅうを歩き回った。村人が手分けしても見つからなかったが、反対側の部落の小野ツユが畑仕事の合間に一服していると、あまよび山の上から柴で傷だらけの若者がぼそぼそと下りてきた。むじなが憑いたなと小石を投げると死んだふりをしたので、駆け寄って鍬で打ち殺すと、若者は立ち上がった。山中をさまよう間、道はよい道に見えていたという。

原典より

手平の短歌の先生とこへ行ったとき遅なってしもうてのう、先生に送ってもろうたんやが、あっこらさぶしいとこでのう、ドブのはたにお地蔵さんがあったんえ、そのお地蔵さんの一寸向うにうどんて書いた赤いちょうちんがつっちゃあって、そ…—— 現代民話考 11 狸・むじな(松谷みよ子・現代民話考・1995年(平成7年)) より引用
地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 11 狸・むじな(松谷みよ子・現代民話考・1995年(平成7年))

『現代民話考 11 狸・むじな』は、松谷みよ子が一九九五年(平成七年)に編んだ現代民話の資料集である。明治から現代までに各地で語られた狸・むじなの話を、聞き書き、読者の回答、郷土誌や民話集、新聞記事から集める。狸火、腹つづみ、音まね、いたずら、化かし、たたり、人助け、戦争にいった狸、今の暮しなど十二の部に分け、話例ごとに本文と類話の「分布」を添え、巻頭に序文と前文、巻末にあとがきを置く。

種別から探す

憑かれて山を歩く死んだふり

みなかみ町の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『現代民話考 11 狸・むじな』の伝承