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串柿を投げさせて奪ったむじな

所在地新潟県佐渡市西三川
登場報告者
出典現代民話考 11 狸・むじな

どんな伝承か

魚売りの婆さんが商いの帰りに西三川の辺りで、すっかり日が暮れてしまった。今まで自分一人だと思っていたのに、いつの間にか若い男が同じ方向へ同じくらいの速さで並んで歩いている。互いに言葉もかけずに行くと、婆さんの下の辺りを撫でる者がある。気づいて見ると男の姿はなく、誰もいない。知らぬ顔で歩くとまた撫でる。むじなの悪戯だと思った婆さんは、持ち帰る串柿を一つもいで待ち構え、撫でられるたびに柿を投げつけた。家に帰り着いたときには串柿は一つも残っていなかった。むじなは柿が欲しかったのだという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 11 狸・むじな(松谷みよ子・現代民話考・1995年(平成7年))

『現代民話考 11 狸・むじな』は、松谷みよ子が一九九五年(平成七年)に編んだ現代民話の資料集である。明治から現代までに各地で語られた狸・むじなの話を、聞き書き、読者の回答、郷土誌や民話集、新聞記事から集める。狸火、腹つづみ、音まね、いたずら、化かし、たたり、人助け、戦争にいった狸、今の暮しなど十二の部に分け、話例ごとに本文と類話の「分布」を添え、巻頭に序文と前文、巻末にあとがきを置く。

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