赤子の目から血が出る廊下の写真
どんな伝承か
静岡県藤枝市のある学校では、保健室前の廊下の突き当たりに、赤ちゃんを抱いた女性の写真が飾られていた。ある日その写真を見た次の朝、早くにもう一度そこを訪れてみると、写真の中の赤ちゃんの目からは血のようなものが流れ出ていたという。当時九歳だった女子児童によって伝えられた、校内に伝わる怪異譚のひとつである。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 12 写真の怪・文明開化(松谷みよ子・現代民話考(立風書房)第十二巻・1996年(平成8年))
『現代民話考 12 写真の怪・文明開化』は、松谷みよ子が一九九六年にまとめた現代民話の資料集で、同シリーズの第十二巻にあたる。雑誌での呼びかけやアンケート、聞き書きで寄せられた話と新聞・雑誌の記事を、心霊写真をめぐる怪異と、明治以降の電信・汽車・電気燈などの新しい文物や流行病に戸惑う人々の話に分けて収める。話例ごとに本文を掲げて各地の類話を分布として並べ、話者や回答者の名と出典を添える。