明治の初めの話
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どんな伝承か
明治の初め、横浜のある商館で働くボーイの妻おたいは、亡くなった母親に瓜二つの容貌をしていた。母は風邪がもとで亡くなり、その翌年のある日、おたいが夫の代わりに部屋の掃除をしようと戸を開けると、正面に若返った亡き母の姿が箒とはたきを持って立っていた。驚いたおたいが大声で叫ぶと、館主が駆けつけて様子を見て、「これは昨年イギリスから送られてきた大鏡だ。母によく似たあなた自身が映っただけで、母上の幽霊ではないよ」と諭し、ようやく納得させたという。出典は篠田鑛造『明治百話』とされる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 12 写真の怪・文明開化(松谷みよ子・現代民話考・1990年代初期(平成初期))
松谷みよ子『現代民話考 12 写真の怪・文明開化』を小話単位で全550話収録。心霊写真など写真の怪と、文明開化期の怪異にまつわる現代の民話を全国から採集し収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明496話・市区町村判明377話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。
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横浜市の伝承
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