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洋式便器に座る向きを尋ねた団体客

所在地鹿児島県指宿市(指宿国際観光ホテル)
年代現代
登場森豊、添乗員(回答者・本文の「私」)
出典現代民話考 12 写真の怪・文明開化

どんな伝承か

昭和四十年ごろ、回答者は添乗員として南九州をめぐる団体旅行に付き添った。鹿児島県の指宿国際観光ホテルに着いて部屋で一息ついていると呼び出され、行ってみるとトイレの前に四、五人が集まって話し合っていた。一人が、この便所はどちらを向いて座ればよいのかと真剣に尋ねる。回答者は笑うわけにもいかず、蓋を背にして座るように、大も小もこれで済ませてよいと、水を流すレバーの扱いまで説明した。一行が着いて早々に行き当たった難題は洋式トイレだったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 12 写真の怪・文明開化(松谷みよ子・現代民話考(立風書房)第十二巻・1996年(平成8年))

『現代民話考 12 写真の怪・文明開化』は、松谷みよ子が一九九六年にまとめた現代民話の資料集で、同シリーズの第十二巻にあたる。雑誌での呼びかけやアンケート、聞き書きで寄せられた話と新聞・雑誌の記事を、心霊写真をめぐる怪異と、明治以降の電信・汽車・電気燈などの新しい文物や流行病に戸惑う人々の話に分けて収める。話例ごとに本文を掲げて各地の類話を分布として並べ、話者や回答者の名と出典を添える。

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