「おじさん・・・・・・おやじが病身ですから、どうぞ父
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どんな伝承か
姶良郡在住の桐原忠利は、ある夜、水兵服姿の桂木房雄が枕元に立ち、『父が病身なので、どうか代わって世話をしてほしい』と告げる夢を見た。房雄は竹馬の友であり実の兄弟同然に育った親友義綱の長男で、先月応召したばかりであった。父の義綱は朝鮮で鉱山監督として勤務中に病を得て帰郷し、寝たきりの身であった。桐原は妻にだけそっと夢の話をし、日時を書き留めておいた。数日後、案じていた戦死公報が届くと、その戦死の日はまさに房雄が夢に現れた日と一致していた。桐原は霊魂の働きに驚きながら、父の代わりとして遺骨の受け取りから町葬、埋葬までを務めた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂(松谷みよ子・現代民話考・昭和50年代~60年代(推定))
松谷みよ子『現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂』を小話単位で全513話収録。夢のお告げ・予知夢、火の玉、ぬけ出した魂(離魂)など、心と生死の境にまつわる現代の民話を全国から採集し収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明482話・市区町村判明386話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。
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