助けを呼ぶ声と戦死の公報
どんな伝承か
戦争中の正月十二日の晩、「助けてえ」という声で目を覚ましたが、あたりには何もなかった。おかしいと思っているうち、今度は息子の俸給が送られてくるようになった。三、四ヵ月遅れて戦死の公報が届き、そこには昭和二十年正月十二日に名誉の戦死をとげたと記されていた。あの正月の夜の声の意味が、それで分かったのである。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂(松谷みよ子・現代民話考・昭和50年代~60年代(推定))
松谷みよ子『現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂』を小話単位で全513話収録。夢のお告げ・予知夢、火の玉、ぬけ出した魂(離魂)など、心と生死の境にまつわる現代の民話を全国から採集し収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明482話・市区町村判明386話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。