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数馬の路肩に立つミサキ

所在地東京都西多摩郡檜原村数馬
年代現代
登場岡部義兼、伝承を語った古老
出典現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話

どんな伝承か

檜原村数馬の岡部義兼翁によれば、村にはミサキと呼ぶ場所が四か所あり、いちばん新しいのはすぐ下の路肩だという。有料道路の工事で十数人の土工が入り、プレハブの飯場で寝起きしていた。ある朝、中年の男が丼を割り、縁起が悪いと言って仕事を休み、一日酒を飲んでいたが、夕方に小用へ出て路肩から谷へ落ちて死んだ。それから仲間が用を足しに行くと必ず亡者が立ち、誰も近寄らなくなった。亡霊は監督の部屋にまで現れて呻き、羽目板を揺すった。翁の勧めで僧を招き供養すると、現れなくなったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話(松谷みよ子・民話・口承文芸・2003年(平成15年))

『現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話』は、松谷みよ子が編んだ現代の民話の聞き書き集で、二〇〇三年一月付の文庫版まえがきを持つ筑摩書房の文庫版である。一九七八年に発刊された『民話の手帖』を通じて全国から寄せられた回答を中心に、臨死体験、死の知らせ、寺へ来る死者、生まれかわりの話を収める。「あの世へ行った話」「死の話」「生まれかわり」の三章の冒頭に編者の論考を置き、細目ごとに所在地・話者・出典を添えた類話を並べる。

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