デパート屋上からの飛び降りを見た夢
どんな伝承か
昭和五十三年の秋のこと。西武デパートの屋上から人がとび降りようとしている夢を見た。その下には通行人が大勢いて、そのうち一人の女性がズームアップされ、そこへとび降りてきた人と衝突した。そのときは変な夢をみたなと思っただけだったが、翌々日の新聞をみて驚いた。夢でみた場所で、夢とまったく同じ事件が起こったのだった。東京都練馬区南大泉に住む回答者から寄せられた、よその事故の夢知らせである。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂(松谷みよ子・現代民話考)
『現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂』は、松谷みよ子が編んだ「現代民話考」の一冊である。日本民話の会の雑誌『民話の手帖』のアンケートへの回答や聞き書き、新聞・雑誌の記事から集めた、予知夢や死の知らせの夢、死者や神仏の夢告げ、死の前後に出る火の玉、生きている人から抜け出す魂の話を各地から収める。三章それぞれの冒頭に編者の論考「考」を置き、項目ごとに代表的な語りと、県別に並べた短い報告を話者・回答者・出典を添えて載せる。