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夢に帰ってきた出征中の弟

所在地東京都世田谷区
年代昭和十九年
登場矢口良子
出典現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂

どんな伝承か

昭和十九年夏のこと。戦争で弟が北支へ行き、家を焼かれた家族は世田谷に引っ越していた。八月のある日、踏み石をカタカタ踏んで弟が帰ってきて、玄関の戸を苦しそうにガタガタ開けている夢を見た。「どうしてここが分かったの」と聞いて目が覚めた。翌昭和二十一年八月、弟は足に銃弾が貫通したまま帰還した。その弾を受けたのが、ちょうど夢を見た頃だったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂(松谷みよ子・現代民話考・昭和50年代~60年代(推定))

松谷みよ子『現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂』を小話単位で全513話収録。夢のお告げ・予知夢、火の玉、ぬけ出した魂(離魂)など、心と生死の境にまつわる現代の民話を全国から採集し収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明482話・市区町村判明386話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。

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