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夢のお告げで戻った三沢寺の梵鐘

所在地静岡県富士宮市(三沢寺)
年代明治十三年
登場清富太郎、井上恵密、梵鐘の寄進者、三沢寺住職・夢のお告げを受けた
出典現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂

どんな伝承か

静岡県富士郡柚野村の三沢寺には、維新のころ村の富豪清富太郎が寄進した梵鐘があり、不思議な霊験があるとして寺宝とされていた。ところが明治十三年の春、その鐘が行方知れずになり、住職が探しても見つからなかった。それから五十年たった昭和四年七月、住職井上恵密師の夢に、鐘は横須賀鎮守府の工場の中にあるというお告げがあった。師が鎮守府長官に調査を願い出ると、果たして工場内に鐘が吊るされていた。軍艦迅鯨を造る際に全国から集めた地金に紛れ込み、鋳つぶすには惜しいと時報に使われていたもので、鎮守府は願いを聞き入れて寺へ返したという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂(松谷みよ子・現代民話考)

『現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂』は、松谷みよ子が編んだ「現代民話考」の一冊である。日本民話の会の雑誌『民話の手帖』のアンケートへの回答や聞き書き、新聞・雑誌の記事から集めた、予知夢や死の知らせの夢、死者や神仏の夢告げ、死の前後に出る火の玉、生きている人から抜け出す魂の話を各地から収める。三章それぞれの冒頭に編者の論考「考」を置き、項目ごとに代表的な語りと、県別に並べた短い報告を話者・回答者・出典を添えて載せる。

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