夢に現れた二と八の数字と母の死
どんな伝承か
昭和四十二年、母が癌で死ぬ一週間ほど前、姉の夢の中に父が出てきて「おれはもう結婚するぞ」と言い、背を向けて去っていった。父は三十年も前に死んでいたが、母や姉によく家の中の変事を知らせていた人である。父の消えた後、二と八の数字が現れ、姉はそれで母の死を知った。母はその知らせのとおり、二月八日に亡くなった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂(松谷みよ子・現代民話考)
『現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂』は、松谷みよ子が編んだ「現代民話考」の一冊である。日本民話の会の雑誌『民話の手帖』のアンケートへの回答や聞き書き、新聞・雑誌の記事から集めた、予知夢や死の知らせの夢、死者や神仏の夢告げ、死の前後に出る火の玉、生きている人から抜け出す魂の話を各地から収める。三章それぞれの冒頭に編者の論考「考」を置き、項目ごとに代表的な語りと、県別に並べた短い報告を話者・回答者・出典を添えて載せる。