三度も出歩いた洋画家の生霊
どんな伝承か
天童市の話。洋画家の新関白黎が胃癌で入院していたあいだ、三度までも生霊となって出歩いた。甥の家や天童温泉の知人宅、さらに若松観音の加法堂に姿を現し、相手とはっきり言葉を交わしたり、気配を感じさせたりした。白黎自身の日記には「元朝詣りに行って来た」などと書かれており、目撃された時刻や状況とも完全に符合していたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂(松谷みよ子・現代民話考・昭和50年代~60年代(推定))
松谷みよ子『現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂』を小話単位で全513話収録。夢のお告げ・予知夢、火の玉、ぬけ出した魂(離魂)など、心と生死の境にまつわる現代の民話を全国から採集し収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明482話・市区町村判明386話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。