六万余人の髪を植えた鬼子母神
どんな伝承か
江古田の蓮華寺の第十八世日聰上人は、大正八年四月に鬼子母神堂を建てた。このとき六万九千三百八十四人にのぼる女性の檀信徒から一人三本ずつ頭髪を集め、丈九尺の鬼子母神像の頭に植えたという。人の髪を戴いた像であることから生髪鬼子母神と崇められ、霊験がことにあらたかだとして信仰する者が踵を接し、堂には日夜読経の声が絶えなかった。同じ寺には腹の中に小さな像を納めた「お腹ごもり清正公」も安置され、天災のたびに災難調伏の祈願を受けてきた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
城西風土記と昔語り(熊沢宗一・昭和初期~昭和中期)