中央分離帯に守られた神木のナギ
どんな伝承か
伊尾木の国道ぞいに波切り不動のお堂があるが、そのすぐ前で道が二つに分かれ、そのまん中にでんと立っているのが、樹齢四〇〇年、高さ一五メートルの神木ナギの木である。昭和四四年、すんでのことでこの木は伐られるところであったが、地元民の猛烈な反対によって、建設省道路工事事務所は一五〇〇万円をかけて中央分離帯を作った。こうしてナギの木は残ったのである。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考)
『現代民話考 9 (木霊・蛇)』は、松谷みよ子が全国の回答者から寄せられた報告と各地の民話集をもとに編んだ『現代民話考』の一巻である。明治から平成にかけて語られた、伐ろうとすると祟る木・泣く木・血を流す木などの木霊の話と、大蛇やつちのこ、蛇婿・蛇女房、主や守り神としての蛇、蛇と福運などの話を、話者や回答者の名とともに収める。第一章「木霊」と第二章「蛇」を主題ごとの節に分け、各話例の後に「分布」として類話の地名と出典を並べる。