白蛇が主と伝わるセンダの木
どんな伝承か
吉池信号交差点の南側には、かつて大きなセンダンが立っていた。センダとはセンダンのことで、土地の人はこの一帯を昔から「センダの木」と呼び、地名のように親しんできた。木の下には山の神がまつられ、幹にあいた洞には蛇が住むといい、なかでも白い蛇が神木の主だとも語られた。昭和四十年頃から木は勢いを失い、ついに枯れる運命をたどる。ちょうどその頃、野鳥が落とした榎の実が根元で芽を吹き、伸びた三本がまたたく間に育って、いまの樹形をつくりあげた。木そのものはセンダンから榎へ入れ替わってしまったわけだが、その場所を「センダの木」と呼ぶ習わしだけは、昔も今も変わっていない。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
豊明市史 資料編 5 (民俗編)(豊明市史・昭和後期(推定))