感電死した献馬千歳号の馬頭観音
どんな伝承か
雨乞いが叶った礼の祭りとして、諏訪社・八龍社・中島八劔社をめぐる三社詣に、一頭の馬が献馬として奉納された。「千歳号」という。務めを終えたこの馬は電柱につながれていたが、高圧線から漏れた電気の通う控え線に触れ、感電して命を落とした。飼主の加藤常吉は馬の菩提を弔うため、大正十一年七月一日に馬頭観音を建てた。碑はもともと道端に置かれていたが、のちに寂光寺の境内へ移して安置されている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
豊明市史 資料編 5 (民俗編)(豊明市史)
『豊明市史 資料編 5 (民俗編)』は、豊明市の市史の資料編のうち、民俗編の第一節「伝説」を抜き出したものである。栄町・沓掛町・大久伝町・新田町などに残る塚・地蔵・観音・清水・古木にまつわる言い伝えを、所在地や大きさ、ご利益とともに記し、旧鎌倉街道沿いの十三塚と狐、二村山の身替わり地蔵、織田信長にちなむ鷺の森などを含む。じゅんてん観音から市場地蔵まで二十一の項目に小見出しを立てる。