桶狭間へ飛んだ白鷺が休んだ鷺の森
どんな伝承か
新栄町六丁目には、鷺の森と刻まれた石塔が立つ。伝えるところでは、清洲城を発った織田信長が、道すがら熱田神宮に立ち寄って戦勝を祈願したとき、社殿のなかから白鷺が一羽舞い出たという。鷺は今川義元の陣する桶狭間の方角へまっすぐ飛んでゆき、この地の森の古木にとまって羽を休めた。以来、その鷺が身を寄せた森を、人々は鷺の森と呼ぶようになったと伝わる。石塔はその言い伝えを今に伝えるものである。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
豊明市史 資料編 5 (民俗編)(豊明市史)
『豊明市史 資料編 5 (民俗編)』は、豊明市の市史の資料編のうち、民俗編の第一節「伝説」を抜き出したものである。栄町・沓掛町・大久伝町・新田町などに残る塚・地蔵・観音・清水・古木にまつわる言い伝えを、所在地や大きさ、ご利益とともに記し、旧鎌倉街道沿いの十三塚と狐、二村山の身替わり地蔵、織田信長にちなむ鷺の森などを含む。じゅんてん観音から市場地蔵まで二十一の項目に小見出しを立てる。