松の木と思って渡ったら大蛇
どんな伝承か
昔、打越堰のあたりは山が深く、わざわざ出向く者はほとんどいなかった。ある日、小沢先生の家の祖父が堰を渡ろうとすると、太い松の丸太のような棒が架かっていたので、それを踏んで向こう岸へ渡った。渡りきって振り向くと、橋だと思ったものは大蛇であった。祖父はその場で気を失ってしまったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
滑川村史 民俗編(滑川村史)
『滑川村史 民俗編』は、埼玉県比企郡滑川村(今の滑川町)の村史の民俗編から、伝説と噂話の節を抜き出したものである。盗まれるのを拒んだ阿弥陀、生首八幡、福田鉱泉の始まり、河童の証文などの伝説と、オトウカ(狐)やムジナに化かされた話、三峯のオオカミ様、人魂や火柱などの噂話を、話者の地区とともに短い条で収める。沼と小高い山の多い村の、村人の身近な不思議の語りが中心である。