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妻が人柱となった須賀川せぎ

所在地長野県中野市
年代伝承(口承)
登場青木庄八、須賀川せぎの工事人
出典長野県史 民俗編 第4巻 3 (北信地方 ことばと伝承)

どんな伝承か

全長三里十八町(約十四キロ)の須賀川せぎは、寛文年間に難工事の末に開かれた。工事を受け持ったのは計見の青木庄八で、岩井や田上の人足を使って掘り進めた。山の神地籍で伝兵衛の泣き石という巨岩に突き当たり、苦心して下を掘り割ったが、水がよどんでどうしても流れない。思い悩んだ庄八は水神を祀って願をかけ、最愛の妻の仙人姿を描いた絵をせぎに埋めて祈った。数時間の黙祷の末に水が流れ出した。喜んで家に帰ると、妻は機の上に突っ伏して息絶えていた。庄八は人柱となった妻を悼み、山の神に祠を建てて手厚く祀ったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

長野県史 民俗編 第4巻 3 (北信地方 ことばと伝承)(長野県史)

『長野県史 民俗編 第4巻(三)北信地方 ことばと伝承』は、長野県史の民俗編のうち北信地方の伝説の章を抜き出したものである。植物・石・水・塚・坂と峠・山・沢と道・城と屋敷・田と原・地蔵や観音・社寺・地名・禁忌の順に、条ごとに採集地を添えて短い伝えを並べる。戸隠の鬼女紅葉、黒姫と大沼池の大蛇、久米路橋の人柱、秋山郷の平家伝説など、善光寺平から奥信濃にかけての土地に結びついた話が多い。

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