イチコが遺した一子地蔵
どんな伝承か
草間の字東山にある地蔵の由来。昔、イチコという人がこの村にやって来て病に倒れ、ある家の世話になったが、とうとう亡くなってしまった。いまわの際にイチコは、これほど面倒をかけたお礼に病を治す方法を教えようと言い、地蔵をまつるようすすめた。その家ではイチコを手厚く葬り、言われた通り地蔵をまつった。それからは、この地蔵に願をかけると不思議と病が治ったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
長野県史 民俗編 第4巻 3 (北信地方 ことばと伝承)(長野県史)
『長野県史 民俗編 第4巻(三)北信地方 ことばと伝承』は、長野県史の民俗編のうち北信地方の伝説の章を抜き出したものである。植物・石・水・塚・坂と峠・山・沢と道・城と屋敷・田と原・地蔵や観音・社寺・地名・禁忌の順に、条ごとに採集地を添えて短い伝えを並べる。戸隠の鬼女紅葉、黒姫と大沼池の大蛇、久米路橋の人柱、秋山郷の平家伝説など、善光寺平から奥信濃にかけての土地に結びついた話が多い。